石山 由美子

祖父が八百屋を創めた頃は、なんでも野菜が売れる時代でした。
病院の多いこの近辺では、今の様に薬ではなく、野菜で病気を治す様にと
お医者様もおっしゃっていました。

流通がまだ確立されていなかった当時に、父が野菜の卸売を創め、
こだわり野菜を扱う父の商売は評判も良く、まさに大盛況。
店はどんどん大きくなっていきました。

いつしか力仕事の流通に男手を使い、小売は女手でまかなう様になって
いきました。

ところが、父が病気で倒れ、父の看病に母が付添う様になって
私が小売を任されると、美味しかった野菜が普通になってしまいました。

さらに、結婚をして家事をやると、時間が全然使えない。
毎日を忙く過ごしていく中で、なんとか立て直したい、
昔の様に美味しい八百屋に戻したいとう想いだけが募っていきました。

それから離婚を経験して、再び時間が使える様になるとその想いが爆発!
もう一度あの店に、さらに自分のカラーを出す店に創り上げようと決心し、
日々勉強しながら、少しづつ思い通りの店に近づけています。

勉強に終わりはないけれど・・・
知れば知る程、八百屋は面白い!

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